New Jersey Overview - Japanese

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ニュージャージー州への旅行をお考えなら、計画を立てる前にいくつか知っておくべきことがあります。アメリカ北東部に位置するニュージャージー州は、アメリカ国内で小さな州の 1 つです。ですが、その特徴はとてもバラエティ豊か。北部には絵画のような山脈、東海岸と南海岸沿いには大西洋が広がり、そして西部の内陸には丘陵地帯や農場、松が自生する広大な保護区域があります。

州内に広がる風景の中で出会う土地や体験は、その時々に応じて異なります。海岸沿いに伸びる鮮やかな色彩のボードウォークが人々を魅了し、内陸に行けば、森や川のトレイルから、山の景色や滝、珍しい鳥たちの姿が見られます。ニュージャージー州内の都市では、興味深い博物館や、文化、歴史的施設が楽しめるほか、アメリカを象徴する自由の女神像(Statue of Liberty)を一望することができます。

州内の宿泊施設やレストラン、交通も忘れてはいけません。ここでは、これらすべてをご案内します。
 

旅の目的地

ニュージャージー州内には、様々なアクティビティや見どころがあります。しかし、観光客、地元民を問わず、州内で最も人気のある目的地と言えば、大西洋沿岸にほかなりません。

ネオンがきらめく高層のリゾートがあるビーチが有名なアトランティックシティは、カジノ、ビュッフェからアメリカの有名シェフを抱える高級レストランまでそろったダイニングシーン、そして人気のミュージシャンやコメディアンによる夜のエンターテインメントなどの中心地となっています。この町を訪れるなら、ショッピングの時間も確保しておきましょう。アトランティックシティには、高級ファッションからアウトレットまでさまざまな店があります。さらに州内どこでも、衣料品と靴には消費税がかかりません。

木製のボードウォークの現代的で華やかな表情の下には、この町の昔ながらの魅力が息づいています。歩いてみると、数々の有名人の手形が並ぶ「エントランス・トゥ・ザ・スターズ(Entrance to the Stars)」や、2 階建ての回転木馬やその他の乗り物があるスチールピア(Steel Pier)など、様々な見どころが見つかります。

オーシャンシティは、海岸線が何キロメートルも続いていて、ブロックごとにアミューズメント施設があるほか、公共の場でアルコール類を販売したり飲んだりすることが禁止されているため、家族連れに優しい町とされています。ミニチュアのゴルフコースやウォーターパーク、それに急流すべりやバンパーカー、スリル満点の乗り物が楽しめるジリアンズ・ワンダーランド・ピア(Gillian’s Wonderland Pier)などの遊び場が、ビーチからすぐのところに密集してる場所を想像してみてください。その中にはカジュアルなダイニングレストランやスイーツの店だってあります。

ワイルドウッド、ワイルドウッドクレスト、ノースワイルドウッドの総称、ザ・ワイルドウッズは、純粋なエネルギーを発しています。日中は、ジェットスキーやスピードボートをレンタルしたり、パラセーリングでにぎやかなビーチの上空を舞うアドベンチャーに挑戦してはいかがでしょうか。ボードウォークに沿って、ジェットコースターやウォーターパークなどのアミューズメント施設があるピアまで行ってみましょう。夜のボードウォークは、レストランや、ダンスクラブやパブなどのバーが集まり、金曜日に開催される花火ショーといった夏の風物詩を体験する絶好のスポットです。 

これとは対照的に、アバロンはもう少し落ち着いた雰囲気の町です。レンタサイクルで幅広い道路を走り、ブティック巡りを楽しみましょう。屋外でゆっくりと食事をしたり、サーフィンを習ったり、それともビーチチェアに座り、ただのんびりと過ごしてはいかがでしょうか。

とは言え、ニュージャージー州の閑静な保養地の中の至宝はおそらくケープメイでしょう。B&B を経営するところもあるビクトリア朝様式の家や、歴史地区でのトロリーツアー、歩きやすい環境がそろった、魅力溢れる町です。歩行者に優しいワシントン・ストリート・モール(Washington Street Mall)沿いで、食事とショッピングを楽しみ、海岸沿いのプロムナードを歩いて、観光客よりも地元の人でにぎわうビーチまで行ってみましょう。できれば、1858 年頃に建てられたケープメイ灯台(Cape May Lighthouse)の 199 段の階段を登ってみてください。上から見る景色は一見の価値があります。 

アクティビティ

ビーチ

「海岸へ行こう(let’s go down the shore)」といった際に使われる、地元の人が好きな言葉、「ショア(shore、海岸)」。事実、ジャージーショア(Jersey Shore)には、約 210 キロメートルにわたって白砂の大西洋岸が伸び、個性豊かな町が点在しています。それらの町についてはこの記事の「旅の目的地」セクションで詳しく述べていますが、ジャージーショアを体験するという意味で、次のヒントを参考にしてください。 

  • 冬の大西洋は水温が低くなります。アトランティックシティ周辺の 2 月の水温は平均 2 度ほどです。春から夏にかけて、水温は急激に上がります。8 月の最も高いときで 23 度ほどです。
  • そのため、ジャージーショアのピークシーズンは夏です。施設やアトラクションの営業時間が最も長く、フェスティバルやイベントも数多く開催されます。
     
  • 春と秋のショルダーシーズンは、混雑も比較的少なく、ホエールウォッチングやサーフィンなどのアクティビティが楽しめるため、訪れるには魅力的です。  

 

ハイキング、ボート、キャンプ

ハイカーが目指すのはニュージャージー州北部のデラウェア・ウォーター・ギャップ国立保養地(Delaware Water Gap National Recreation Area)です。この地域、曲がりくねったデラウェア川(Delaware River)によって美しい山の尾根に形成されたギザギザの渓谷という、印象的な自然の造形にちなんで名づけられました。素晴らしい景色が臨めるレッド・ドット・トレイル(Red Dot Trail)は、1 マイル(1.6 キロメートル)で標高が 366 メートルも上がるため、冒険好きなハイカーに人気です。また、この国立保養地には、ニュージャージー州で最も落差のある滝、バターミルク滝(Buttermilk Falls)へ通じるトレイルもあります。こちらも傾斜は急ですが、登る距離は短くなっています。トレイルの先にある 61 メートルの高さから流れ落ちる滝の音と光景は、一見の価値があります。このバターミルク・フォ―ルズ・トレイル(Buttermilk Falls Trail)は、アパラチアン・ナショナル・シーニック・トレイル(Appalachian National Scenic Trail)へと繋がっています。アパラチアン・ナショナル・シーニック・トレイルは、日帰りのハイキングも可能なものの、真剣なハイカーにとっては一生に一度は挑戦したいトレイルで、ワイルドで美しいアパラチア山脈の間を 3200 キロメートル以上にわたって伸びるアメリカの至宝です。

ニュージャージー州の南東部には、アウトドア好きの人が目指す、パインバレンズ(Pine Barrens)とも呼ばれるニュー・ジャージー・パインランズ(New Jersey Pinelands)があります。白頭ワシやシダの希少種など、何百種もの動植物が生息するこれらの深い森や湿地帯を巡るには、ボートが最適です。ニュージャージー州で最大の州立公園であり、澄んだ美しい川が集まるウォートン州立森林公園(Wharton State Forest)周辺は、カヌーやカヤックでの川遊びにうってつけです。

どこでアドベンチャーを楽しむにせよ、ニュージャージー州の地元の公園や、州立、国立公園では、通常、敷地内や、近隣のキャンプ場に設備が整っており、許可証が必要なバックカントリーから、昔ながらのキャンプサイト、キャビンにいたるまで、さまざまなアウトドアが楽しめます。 

博物館、史跡、イベント

ジャージーシティのリバティ州立公園(Liberty State Park)には、必見のスポットが 1 ヵ所に集まっています。自由の女神像とエリス島(Ellis Island)が一望でき、さらにフェリーも発着しています。科学がテーマのインタラクティブなリバティ・サイエンス・センター(Liberty Science Center)や、9.11 のテロの犠牲者を追悼するエンプティスカイ 911 メモリアル(Empty Sky 911 Memorial)もあります。

ウェストオレンジにあるトーマス・エジソン国立歴史公園(Thomas Edison National Historical Park)には、偉大な業績を残した発明家の旧研究所と家が保存されています。ガイドなしツアー、オーディオツアー、レンジャーによるツアーがあり、エジソンと彼のチームが、エジソンの発明品である蓄音機の改良をした場所や、動画の実験を行った場所、その他の大発明が生まれた場所を見学できます。

小さな町プリンストンといえば、この町と同名の大学が真っ先に思い浮かびます。学生が率いるツアーでは、見事な建築やキャンパス内の有名スポットを案内してくれます。この大学では、1746 年の創立以来、アルベルト・アインシュタインをはじめとする世界的な人物が学んだり、働いたりしてきました。近くにあるプリンストンバトルフィールド州立公園(Princeton Battlefield State Park)は、イギリスを破りアメリカに勝利をもたらした 1777 年のアメリカ独立戦争の戦いを記念するものです。戦場跡を歩き、博物館を巡って、戦死したイギリス兵やアメリカ兵を追悼しましょう。

ショッピング

ニューアークリバティ国際空港とマンハッタンのミッドタウンから数分のところに、ニュージャージー州最大にして最も人気の高いアウトレットモール、ザ・ミルズ・アット・ジャージー・ガーデンズ(The Mills at Jersey Gardens)があります。ここには、マイケル・コース(Michael Kors)、トゥルーレリジョン(True Religion)、センチュリー 21(Century 21)、サックス・フィフス・アベニュー・オフ・フィフス(Saks Fifth Avenue Off 5th)など、200 以上の店舗が入っています。またニュージャージー州には、高級ブティックからフリーマーケットまで、何でもそろっています。そして何よりも素晴らしいのは、衣料品と靴に消費税がかからないということです。

フード&ドリンク

ニュージャージー州を象徴する伝統的な食文化の多くは質素なものであるため、州内を旅行する間にリーズナブルな価格で、本格的な料理を簡単に楽しむことができます。代表的なものに、列車スタイルのレストランがあります。淹れたてのコーヒーとフレンチトーストといった朝食や、ランチ、家庭的なチキンポットパイ、ジューシーなハンバーガー、ニュージャージースタイルのプーティンであるディスコフライといったディナーまで、ボリュームたっぷりの家庭料理を出してくれます。地元の人に聞けば、具だくさんのホーギーサンドウィッチや、溶けたチーズやトッピング、そしてカリカリのクラストの上に潰したトマトを重ねた、まるでピザを逆さまにしたようなトマトパイが食べられる、気取らない食堂を教えてくれることでしょう。また、キャラメルのような食感の甘いキャンディのソルトウォータータフィーは、ニュージャージーショアでの体験には欠かせません。ぜひボードウォークで見つけてください。さらにこの地で忘れてならないのが、大西洋産の新鮮なシーフードです。これについては後ほど詳しくお話しします。

ストリートフードも財布に優しい存在です。ジャンボサイズのホットドッグなどは、フードカートや独立型のレストラン、フードトラックで食べられます。フードトラックや屋台が集まるアズベリパーク(Asbury Park)にも足を延ばしましょう。斬新な料理からニュージャージー州の家庭料理、この州の多様なコミュニティからインスピレーションを得たエスニック料理まで、バラエティ豊かな料理が楽しめます。

本格的な日本料理なら、エッジウォーターにあるミツワマーケットプレイス(Mitsuwa Marketplace)がお勧めです。書籍、医薬品、日本製のお土産を扱う店が並ぶこのショッピングセンターは、地元の人に「日本のスーパーマーケット」と呼ばれています。レストラン数軒、軽食のフードカート、デザートカウンターもあり、食通には、ラーメンや新鮮な寿司、昔ながらのおむすび、風味豊かな天丼、甘い大判焼きなどを食べることができる、ニュージャージー州のベストスポットとして知られています。海岸沿いでは、新鮮なシーフードをぜひお試しください。身がたっぷり詰まったカニやジューシーなロブスターは、カジュアルなレストランでも高級なレストランでも提供しています。ホンビノス、オオノガイ、ホッキ貝などの二枚貝や牡蠣、イカなどはニュージャージー州では 1 年中見られます。ガーリックバターで蒸し煮にしたり、たっぷりのチャウダーに入れてお召し上がりください。 

すでにニュージャージー州の代表的な料理を食べたことがあるなら、流行の食べ物や飲み物を試してみてはいかがでしょうか。レストランやバーの給仕にニュージャージー州のクラフトビールがないか尋ねてみてください。マイクロブルワリーを訪れるのもよいでしょう。カジュアルなレストランでも、高級なレストランでも、地元の食材やオーガニック料理を提供するレストランを探してください。また、ニュージャージー州にはワイントレイルが 5 つあります。

ニュージャージー州の高級料理店では、予約を受け付けていたり、ドレスコードがあったりするので、事前にお問い合わせください。比較的大きな都市や人気のリゾート、活気のある海岸沿いの町では、可能であれば予約することをお勧めします。

宿泊施設

ニュージャージー州のどこへ行っても、予算や休暇の内容、個々のスタイルに合った宿泊施設が見つかります。そして、たいていの場合は、その土地の特徴が設備に表れています。例えば、大都市では大型のホテルが多数ありますが、ブティックホテルやおしゃれな都市型の賃貸物件もあります。海沿いでは、カジノや豪華なプールなど、派手な設備が整ったリゾートスタイルのホテル、別荘やコンドミニアムが人気です。小さめの町では、内陸部でも海沿いでも、居心地のよい宿や B&B が見つかることが多いでしょう。さらに、前述したように、ニュージャージー州の公園内にはキャンプサイトやキャビンがたくさんあります。

アクセス

ニュージャージー州には、ニューアークリバティ国際空港、アトランティックシティ国際空港、トレントン-マーサー空港という 3 つの主要な空港があります。空港に到着したら、レンタカー、タクシー、自動車の相乗りといったプライベートな交通手段のほか、NJ トランジット(NJ Transit)が運営する公共交通機関を利用できます。ニュージャージー州の公共交通機関には、安価なバスや、ライトレール、州内の主要各地をつなぐ鉄道があります。ウェブサイトで運行スケジュールや料金、チケットの種類、地図、その他の情報が確認でき、旅行者には大変便利です。

自転車でニュージャージー州を巡るなら、州政府運輸局が発行する 25 のツアーガイドに風光明媚な自転車ルートが紹介されています。起伏のある田舎道から、絵のように美しい橋まで続く 24 キロメートルのラスト・カバード・ブリッジ・ライド(Last Covered Bridge Ride)や、大西洋沿岸をたどるハイポイントからケープメイまでの 383 キロメートルのルートなど、距離も自然もさまざまなルートがあります。ツアーガイドはダウンロードできます。これらのルートやその他のルートを地図上で確認してください。

目的地に到着したら、次は歩いて散策しましょう。リゾートスタイルのホテルや宿泊施設が集まるような場所や、歩行者専用のモールや地区がある大都市や小さな町では、徒歩で巡るのも簡単です。

レンタカーを利用する場合は、ニュージャージーターンパイク(New Jersey Turnpike)やガーデン・ステート・パークウェイ(Garden State Parkway)などの州内の主要高速道路では通行料金がかかることにご注意ください。その際に現金が必要です。また、「EZ Pass Only(EZ パスのみ)」と表示された料金所は避けるようにしてください。係員がいなかったり、現金が利用できないことがあります。